作品ガイド · 2008
映画を最初から最後まで、場面ごとに文章でたどります。これを読めば、話の流れがすべて分かります。
※結末まで、すべてのネタバレを含みます。
最初の数分で、それまでのいきさつが描かれる。科学者ブルース・バナーは、恋人ベティの父ロス将軍の頼みで、ガンマ線を使って人を強くする実験をしていた。自分の体で試したところ失敗し、緑色の大男ハルクに変わってしまう。ハルクは暴れてベティたちを傷つけ、ブルースはその場から逃げ出した。
5年後。ブルースはブラジルの大きな町で、飲み物の工場で働きながら隠れ住んでいる。怒ると心拍が上がり変身してしまうため、腕時計で心拍を測り、呼吸で心をしずめる練習を続けている。
ブルースは、インターネットで「ミスター・ブルー」と名乗る科学者と連絡を取り、体を治す方法を探している。
工場で指を切り、血が一滴だけ瓶に入ってしまう。その飲み物をアメリカで飲んだ男性が体を壊し、ロス将軍はブルースの居場所に気づく。
ロス将軍は、腕の立つ兵士エミル・ブロンスキーの部隊を送りこむ。追いつめられたブルースは工場で変身し、ハルクとなって兵士たちを投げ飛ばして逃げる。ブロンスキーは、まるで歯が立たなかった怪物に強い興味を持つ。
ブルースは中米を抜けてアメリカへ戻り、昔の研究データを取りに大学へ向かう。
大学の町で、ブルースはベティと再会する。ベティには心理学者のサムソンという新しい恋人がいたが、ブルースが生きていたことを心から喜び、助けることにする。
ロス将軍は、昔の超人兵士の研究から作った薬をブロンスキーに打つ。ブロンスキーは、若い兵士のように速く強くなる。
軍が大学を囲み、ブルースは再びハルクに変わる。音の兵器や戦車でも止められない。ブロンスキーは素手で挑むが、ハルクに蹴り飛ばされ、全身の骨が折れる。
攻撃に巻きこまれそうになったベティを、ハルクが守り、抱えて連れ去る。雨の夜、洞窟で雷に怒るハルクを、ベティは静かになだめる。
人間に戻ったブルースとベティは、逃げながらニューヨークへ向かう。ミスター・ブルーの正体は、大学の研究者サミュエル・スターンズ博士だった。
スターンズは、変身した瞬間に強い薬を使ってハルクをおさえる実験をする。ハルクに変わりかけたブルースは、なんとか元に戻る。ただし、これで治ったかどうかは分からない。
ところがスターンズは、ブルースの血からたくさんの薬を作り、研究に使おうとしていた。ブルースは、それが兵器になる危険を伝え、捨てるよう頼む。
そこへ軍が来てブルースを捕まえる。傷が治り、さらに薬を打たれていたブロンスキーは、もっと強い力を求めて、スターンズにブルースの血を打たせる。ブロンスキーは、ハルクよりも大きくとげだらけの怪物アボミネーションに変わる。
アボミネーションが街で暴れ出す。止められるのはハルクだけ。ブルースは、変身できるか分からないまま、ヘリコプターから飛び降りる。
地面に落ちたブルースはハルクに変わり、アボミネーションと激しく戦う。最後はくさりで首をしめて追いつめるが、ベティの声を聞き、命までは取らずに放り出す。
ハルクはベティを見つめ、やがて姿を消す。ロス将軍はアボミネーションを捕まえるが、ブルースを取り逃がす。
カナダの山小屋で、ブルースは瞑想をしている。心拍が上がり、目が緑に光ったところで、ブルースは小さくほほえむ。自分の意思で変身できるようになりつつあるようだ。
落ちこんで酒を飲むロス将軍のもとに、トニー・スタークが現れる。「チームを作ろうとしている」と話しかける。